最近のお知らせ
いよいよ年末も押し迫ってきました。この時期のテレビドラマや舞台といえば『忠臣蔵』です。 ご存知の通り、赤穂浪士の討入りを描いた判官びいきの日本人が大好きな12月の風物詩です。
では、なぜ題名が赤穂事件などではなく『忠臣蔵』というのか知っていますか?
歌舞伎が好きな方はご存知でしょうが、「義経千本桜」とならび歌舞伎最大の人気演目である『仮名手本忠臣蔵』の題名を短くしたものなのですが、江戸時代当時は幕府に関する事柄を芝居にすることができなかった為、間接的に赤穂事件をイメージできる題名が考えられました。
「仮名(いろは)」の47文字が赤穂浪士47士を表し、「手本」は武士の鏡、「忠臣蔵」で主人公の大石内蔵助を暗示しているとされてます。 また、いろは歌(いろはにほへと...)を七文字毎に区切り一番下の文字を順に読むと「とかなくてしす」=「咎(とが)無くて死す」ということで、浅野内匠頭の無念の切腹を表しているという人もいます。
演目内容も幕府のお咎めが無いように大幅脚色されてます。 登場人物も「浅野内匠頭」⇒「塩冶判官高貞(赤穂の塩をイメージ)」、「吉良上野介」⇒「高師直(吉良の役職:高家から)」、「大石内蔵助」⇒「大星由良之助」というふうに変更され、時代と舞台を「太平記」の世界に移し変えたものにしています。 ストーリーも実話からかなり飛躍したものになり、ラブストーリーを3本も強引に差込み昼ドラなみのエンターテーメント満載の物語になっています。
なにはともあれ、みんな知ってる超有名ストーリー。 さきほど話の通りまったく堅苦しくないエンターテーメント演劇なので、ぜひ一度、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』を御覧になってください。 ただし全11段を眠らず全部見るのは至難の業(通し公演もなかなかありません)なので、有名な段だけ見ればよいと思います。 ぜひ江戸時代当時の野次馬庶民の気分を味わってみてください!
スタイルデザイナー歌舞伎担当