独立開業コラム
- 2020.05.12 美容室開業の流れを理解し夢のサロンを立ち上げよう!
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夢だった美容室の開業に向けて、これから準備を進めようとしている方。
まだ先だが、将来的に自身で美容室を開業したい、経営してみたいと思っている方。
美容室を開業するには、どのような準備が必要で、どのような流れで行うべきなのかを知っていますか?
美容室の開業までには、想像以上にさまざまな準備が必要となります。
また、事前に流れを知っておかないと、開業の途中でさまざまな問題にぶつかってしまう可能性があります。
今回は美容室を開業する際の流れを一つ一つご紹介していきます。
しっかりと開業までの流れを知り、知識を身につけて、夢の美容室立ち上げの一歩を踏み出しましょう。
美容室開業の大まかな流れ
近年、右肩上がりに数を増やしている美容室。
ただその現状はとても厳しく、開業して数年で廃業に追い込まれる美容室が後を絶ちません。
これから準備を行う場合は、激しい美容室業界の流れの中で生き残れるよう、美容室開業の流れを事前に知り、入念に計画をたてる必要があります。
美容室開業までの流れを知っていれば、同時進行で複数の準備をしなければならない局面でも、落ち着いて進められるようになるでしょう。
それでは、以下に美容室開業の流れを紹介します。
①コンセプト設計
まずは、美容室のコンセプトを練り上げます。
コンセプトは、検討段階からしっかり作り込んでおく必要があります。
そうすることで、何があっても方向性を見失わず、すべきことが明確になるからです。
では、美容室のコンセプトはどうやって決めたら良いのでしょうか。
コンセプトと聞くとほとんどどの人が、「レトロな雰囲気で内装は木を基調として暖かい感じ」「北欧の子ども部屋をイメージした可愛いけどお洒落な感じ」という抽象的な美容室のイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ここでいう美容室のコンセプトとは、「経営理念、ターゲットとする客層、提供サービス、集客方法、他店との差別化、資金計画」までのことを指します。
よりイメージを具体化すること、実現可能な計画の流れを作る際にとても重要です。
②資金計画&事業計画の作成
美容室を開業するにあたり、開業資金が必要です。
先に決めた、自身の美容室のコンセプト設計がきちんと確立していれば、ある程度は必要となる資金の目安が立つはずです。
必ずしも、全額を自己資金でまかなう必要はありません。
おおよそ全体の2分の1〜3分の1以上を目安に、資金を確保できるよう資金計画を立てましょう。
残りの開業資金は融資によって調達する必要があるため、事業計画を立てる必要があります。
融資先はお金を返済できるかどうかを事業計画で確認するため、美容室の開業に向けての計画ではなく、開業後の中長期的な計画をしっかり立てておくことをオススメします。
事業計画の内容としては、具体的な資金計画、開業後の売上予測、かかる経費の予測、顧客の収容人数などを予測して作成します。
③物件探し&商圏調査
開業計画を立てる流れの中で非常に重要なものの1つが店舗の立地です。
自分の美容室をどこに作りたいのか、その地域の特性を把握した上で慎重に検討する必要があります。
主なチェックポイントは、広さや家賃が条件に合っているか、電気・水道などの設備の仕様が美容室の営業に差し支えないかなどです。
物件選びはその後の美容室経営にも大きく影響するため、時間の許す限り納得のいくまで行いましょう。
また、テナントを仮契約し、融資申請や店舗のデザインなどの打ち合わせを進めていくのもこの時期です。
④資金調達
事業計画を作成したら、資金調達が必要となります。
「無担保」「無保証」「低金利」で融資を受けることのできる日本政策金融公庫へ、事業計画書を提出します。
日本政策金融公庫は、公的な金融機関で中小企業を支援する目的があり、銀行融資などと比べて、実績がなくても審査が通りやすいのが大きな特徴です。
多くの美容室が開業資金の借入に利用しています。
⑤店舗内装プランニング&工事
物件が決まれば設計と施工会社を選定していきます。
物件は取得するにも工事するにも資金の負担が大きいため、失敗できません。
特にポイントとなるのは内装業者選びです。
美容室の設計・施工は、セット面の間隔やシャンプー台の位置に気を使う必要があるなど、他業種の店舗設計にはない要素も多く、専門知識が必要となります。
もし、安かったからといって、美容室の設計・施工経験が無い業者に依頼してしまうと、完成後に店内の導線が悪かったり、セット椅子同士がぶつかってしまったりといった不具合が出てしまう可能性があります。
そうなると再工事が必要となり、予定していたオープン日に間に合わなかったり、追加工事の費用が余計に掛かってしまったりと、多くのトラブルにつながってしまいます。
業者選びは、経験と実績のある業者を選ぶことが大切です。
美容室を作ってきた豊富な経験がある設計・施工業者を何社かピックアップし、まずは見積もりを請求しましょう。
見積書を請求する際に、各会社が手掛けた事例を見せてもらうと良いかもしれません。
⑥求人募集&採用
有料の求人広告の掲載はある程度費用がかかるため、あまりに早すぎても負担になってしまいます。
とはいえ、遅すぎてもオープン時に技術者が集まらず、お店が回らなくなってしまいます。
求人募集をするタイミングは、設計図ができて、工事が開始するタイミングが良いでしょう。
通常の美容室の規模の工事では、約1ヶ月ほどで大体が完成するかと思います。
オープニングスタッフであれば、人材も集まりやすいかと思いますので、開業にむけて計画的に採用活動を進めていきましょう。
⑦開業手続き
美容室の立ち上げに際し、保健所や税務署などへ開業の届け出をする必要があります。
保健所は、オープン前に立ち入り検査などがあるため、店舗の引き渡しが終わる頃になったら手続きを開始しましょう。
税務署には開業届を提出する必要があります。オープン日から逆算して2〜3週間前あたりには提出しておきましょう。
また、施術中にお客さんに怪我をさせてしまった、施術中にお客さんの衣類を汚してしまった、備品を壊してしまったなどの場合に適用できる、損害賠償保険があります。
保険により保障内容は異なりますが、美容室のための、特化した損害賠償保険があるので、加入するかどうかを検討しましょう。
保険の加入は義務ではありませんが、美容室を安心して経営していくためにも、加入をするほうが良いでしょう。
⑧集客
オープンまで2ヶ月くらいの時期になると、そろそろ集客のための広告を出す頃となります。
まだ売上がないオープン前にだす広告費は、小規模の美容室にとっては結構な負担となります。
しかし、新規オープン時の広告費を削減してしまうのは得策ではありません。
他で集客戦略が可能であれば別ですが、やはり最初の集客がとても肝心なのです。
事業計画で予測した数字を達成するためには、単価いくらで、何名の顧客が必要かを理解しておく必要があります。
集客は経営者の大切な仕事です。しっかり戦略を立てて実行できるよう、早いうちから準備をしておきましょう。
⑨スケジュール&オペレーション確認
いよいよオープンの日が近づいてきました。
営業に必要な備品が揃っているか、不足しているものがないか、しっかりと確認しましょう。
確認が終わったら、スタッフとミーティングをして、オープン当日の流れ、予約の取り方や会計業務の手順確認、オープン前の掃除、営業していく上での最低限のルールや方針などを改めて共有しておきましょう。
実際の営業を想定してオペレーションを確認し、改善点などを話し合い、オープン日までの間に不安や懸念事項などを解決しておきましょう。
⑩OPEN
保健所などからの許可も無事におり、いよいよオープンできる状態です。
一般のオープン日より前に、プレオープンという形でオペレーションを確認しておくと良いかもしれません。
事前に何度も流れを確認しているかと思いますが、実際に動いてみると、新たな欠点や課題が生じることは珍しくありません。
なるべくそのようなことが起きないよう、当日にお客さまを気持ちよくお迎えできるようにしっかり準備をしておきましょう。
美容室開業までの流れを知っておくべき理由
美容室を開業するまでの大まかな流れはわかりましたでしょうか。
美容室を実際にオープンさせるまでには、その流れの中でたくさんやらなければならないことがあります。
一番大変なのは、開業に必要となる「人、物、金」をどう準備するか、そのためにはどのような計画を立てるかです。
では、美容室開業までの流れを知らないと、どのような弊害が起こるのでしょうか。
美容室開業までの流れを知っておくべき理由について、具体的な例を用いてご紹介します。
物事の収集がつかなくなる
美容室を開業するための準備は、開業計画が動き始めると同時に複数の作業を同時進行で進めなければなりません。
例えば、内装工事と並行して開店準備をします。
その時にお店の工事にかかりきりですと、施術メニューの決定や求人募集が疎かになる恐れがあります。
そうすると、内装工事が終わっても肝心のスタッフが集まっていなければ、お店をオープンできず、余分な時間や経費が発生してしまいます。
美容室開業までの流れを把握していれば、それを防ぐことができるでしょう。
無駄な家賃を支払う可能性
上記で述べた余分な経費とは、主に物件の家賃です。
良い物件をキープし内装工事に入るには、見つけた時点で申込みを行い、賃貸借契約を結ぶ必要があります。
契約を結ぶと当然賃料が発生します。開店準備期間にも賃料が発生するため、可能な限り無駄のないスケジュールを組みたいですよね。
美容室開業までの流れを知り、賃貸借契約締結から開店までの間の準備期間をできるだけ短く済ますことができなければ、余分にコストがかかってしまうのです。
集客不足を防ぐ
美容室開業までに集客をどのタイミングで行うかは、できるだけ早い段階で計画しておく必要があります。
この集客の計画が甘いと、オープン告知が甘くなり、開業後の集客状況が悪くなり収益に大幅に響くことになるのです。
オーブンしてから集客について考える、では遅いのです。
新規オープンというだけで通常よりもお客さんに注目してもらいやすくなるため、オープン初期はその分費用対効果も期待できます。
そのことをよく覚えておいてください。
気持ちよく退職するために
せっかく独立するのに職場と揉めて退職するのは誰だって嫌ですよね。
でも、開業準備もあるからできれば早く退職したい。
そう思っている方も少なくないはずです。
気持ちよく退職するためには、どうしたら良いでしょうか。
それは、退職までの流れを1年から半年の間で考え、早めにお店側と話し合うことです。
当然ですが、退職する人がいると新たに人員を補填しなければなりません。
退職を申し出てから実際に退職する日が早すぎると、何かと問題が発生しやすくなりトラブルの原因になります。
1年から半年もあれば、新たに人を補充し育成することも可能です。
そうすれば、「準備で忙しいのに、お店のことも考えてくれたのかな?」と、少なからず印象が良くなりますよ。
美容室開業時の不安を無くすために
美容室の開業までにはやらなければいけないことが多いため、流れをしっかりと把握して計画的に進める必要があります。
しかし、開業準備を進めている際には、「もし、集客できなかったらどうしよう。」「従業員が急に辞めてしまったらどうしればいいんだろう」など、不安や心配が常に付きまとう状態となることも珍しくありません。
そんな不安を解消し、安心して経営ができるようになるにはどのような方法があるのでしょうか。
美容室開業サポートを受ける
美容室を開業する美容師の大半は初めて独立をするため、準備の流れなどが良くわからなかったり、やることが多過ぎて挫折しそうになったり、開業準備がしたいのに毎日帰りが遅くて準備の時間がとれないなど、様々な事情を抱えていることが多いです。
そんな方は、美容室開業サポートを受けてみてはいかがでしょうか。
それぞれ抱えてる悩みを気軽に相談したり、一つ一つ解決していくことで、安心して美容室の円滑な経営を行うことができるようになるのです。
まとめ
美容室の開業までの流れの重要さや詳細について、ご理解いただけましたか?
美容室を開業する際には、さまざまな手続きや準備が必要となるので、動き出してしまう前に、まずは流れをしっかりと確認しておくことが重要です。
プロに頼むという方法も検討し、夢のサロン立ち上げに向けて共に頑張りましょう!
スタイルデザイナーでは
美容室開業サポートの中でも、スタイルデザイナーの美容師独立プロジェクトについてご紹介します。
美容師独立プロジェクトは、独立したい美容師が少ないリスクで開業できるように、専任のプロがサポートするサービスです。
開業の知識がなかったり、開業までの流れを知らない方でも、安心して開業準備が行えるようにサポートします。
例えば、物件調達では個人では取得できないような好立地の物件を見つけ、スタイルデザイナーが物件契約をしてくれるため、多大な物件取得費用を美容師が負担する必要はありません。
さらに、必要な美容器具などもスタイルデザイナーが調達し、資金調達や開業に必要な各種手続きもフルサポートいたします。
美容室開業後も、家賃や光熱費などの諸経費の支払を代行してくれたり、経営勉強会や技術講習の実施などを行い、円滑な経営の流れをサポートしてくれるため、とても安心です。
独立したいけれど、経営に不安がある方、開業に向けた準備に自信のない方は、スタイルデザイナーの美容師独立プロジェクトの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
スタイルデザイナーでは、初めて独立開業を目指す美容師さんのために「美容室独立プロジェクト」を実施しています。
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