独立開業コラム

2022.04.13 美容師の開業で物件選びが成功のカギとなる

美容師がサロンや美容室を開業する上で、重視すべきは物件選びではないでしょうか。

一般的にはテナントを借りることになるかと思いますが、物件選びは工事などの初期費用や、賃貸料等の固定費に影響します。

それに付随して、美容室のその後の経営に影響するといえるでしょう。

経営の失敗は閉店につながりやすいため、1つ1つ慎重に準備を進める必要があります。

今回は、今後開業をしたいと考えている美容師の方へ、どのように物件選びをすれば良いか、居抜き物件とスケルトン物件の違い、それぞれを選択するメリット・デメリットなどを紹介します。

是非、今後の参考にしてみて下さい。

 

美容師の開業で物件選びが重要なワケ

美容室

美容師が美容室を開業する上で、物件選びはとても重要です。

しっかり選んで決めないと、開業したものの集客が全然できなくて経営が続かなくなってしまったり、思いもよらないトラブルに遭遇してしまったりする恐れもあります。

そうした失敗をしないためには、しっかりと慎重に物件を選ばなければなりません。

それでは、美容室を開業する際に物件選びが重要な理由について、詳しくご説明します。

 

物件が理由で美容室が廃業になることも

美容師が美容室を開業する際、物件を理由に廃業となってしまうこともあります。

具体的には、大きく2つの問題が起因しています。

 

1つ目は物件の立地の問題です。

人通りや周囲の競合店の状況など、集客に影響しそうなポイントをしっかり把握しておく必要があります。

駅近の物件は人通りが多いですが、賃料は高くなる傾向にあります。また、人通りがあるといっても、すでに競合店が多く立ち並んでいる場合は集客の難しさは増します。

反対に駅から遠いエリアは、賃料は安くなりますが、人通りが少なく通いづらいため、集客が難しくなる可能性があります。

地域の状況を入念にリサーチした上で、開業に最適な立地を選びましょう。 

 

2つ目は物件の契約の問題です。

希望通りの立地で物件が見つかったら、物件の賃貸借契約の種類についてしっかり確認しておきましょう。

一般的には「普通借家」と「定期借家」の2種類の契約形態があります。

このうち定期借家は、契約期間が満了すると、それ以上の契約更新ができません

そのため、美容師がその物件で営業を続けたくても、契約の更新ができないため退去しなければなりません。

これだけではデメリットしかないようにも感じますが、一方で定期借家として出されている物件は、ショッピングモール内の物件など集客が望める好条件な物件であることも多くあります。

希望する物件がどのような契約形態となっているのか把握し、将来的な戦略も加味した上で判断をするようにしましょう。 

 

物件がないと融資が受けられない

美容室開業不安

開業するには開業資金がかかります。

たくさんのお金がかかるため、自己資金でまかなうには限界があります。

そこで、開業のために金融機関から融資を受けるという美容師は多いでしょう。 

しかし、開業融資を受けるためには、物件が見つかってからでなければ申込みができません。

なぜならば、物件が決まらないと、内装工事代金も決まらないからです。

内装工事代金は、開業資金の大部分を占めており、ここが決まらなければ資金計画が立てられず、融資の申し込みに必要な事業計画書も作成できません。

そのため、物件が決まらないと美容師は融資が受けられないという結果になります。

 

美容室開業に向けた物件探しのポイント

美容室 インテリア

物件探しが重要であることはわかるけれど、物件を決めるには何を基準にしたらいいのかわからない、という美容師の方も多いはず。

ここでは、美容師の開業に向けた物件探しの大切なポイントを3つ紹介します。

 

①立地と商圏分析

物件の立地を考える上では、商圏分析が重要です。

商圏分析では、開業しようとしている立地を中心とした、範囲内の競合となる美容室の件数、競合度、世帯数や人口、ターゲット人口、地域発展性がわかります。

さらに、人通り、交通量、地域性などを調べて、美容師が開業するのに適しているかどうかを分析すると良いでしょう。

この分析により適していることがわかれば、そのエリアに合った「コンセプト」「価格づくり」「メニュー」などが決められるので、効率かつ戦略的に開業に向けて進めることができます。

このように、あらかじめの商圏分析はとても大切です。

 

②家賃と予算

物件を探す上で、予算の見積もりは慎重に進めなければなりません。

店舗探しの予算には、敷金礼金や店舗仲介手数料など、契約の際に一度しか支払わないものだけでなく、毎月発生する家賃も含まれています。

最初の予算設定を見誤ってしまうと、今後の家賃の支払いが厳しくなってしまい、その結果、経営を圧迫してしまうことになりかねません。

特に、開業したばかりの頃ですと固定のお客さんがあまりついていないため、収入が不安定のケースが多いです。

このような状況の中でも無理のない範囲で支払いができるよう、しっかり予算をたて、見合った物件を探すようにしましょう。

 

③広さや設備

美容室の広さは、自分1人で経営するのか、従業員となる他の美容師を雇っていきたいのかで決まってきます。

自分1人で開業し、今後も他の美容師を雇う予定がなければ、広さはあまり必要ありません。

広くしてしまうと面積のロスが出てしまい、その余分な面積にもシャンプー台や鏡、椅子などの設備が必要になったり、その分光熱費もかかってしまうため、経済的とは言えません。

もし将来的に美容師を雇う場合は、それなりの広さが必要になります。

また、最近は美容室内にネイルサロンがあったり、ヘッドスパができる個室などの設備があるところも増えています。

開業する際には、どんな美容室にしていきたいかなど、お店の将来設計や働き方についても考えておくと良いでしょう。

 

居抜き物件とスケルトン物件

Dachausbau, Altbausanierung, Modernisierung

美容師が美容室の物件を選ぶ上で、その物件が「どのような状態」になっているかを確認することも重要なポイントです。

近年では、最後の借主が使ったままの状態で設備が残っている「居抜き物件」であったり、内装が一切取り払われた状態の「スケルトン物件」で、美容師が開業しているケースが増えています。

ここでは、居抜き物件とスケルトン物件のそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

 

居抜き物件のメリット・デメリット

居抜き物件のメリットは、ある程度設備が整った状態から準備を進めることができるため、初期費用を抑えることができ、工事にかかる時間と労力も最小限で済むところです。

美容室を作るためには専門的な工事が必要不可欠であり、その工事にかかる費用はとても大きいです。

そのため、初期投資を安く済ませられるという理由から、居抜き物件で出店しようと考える方も多くいらっしゃいます。

 

しかし、居抜き物件にはデメリットもあります。

例えば、以前入居していた店舗が経営がうまく行かずに退去した場合、前の店舗の悪いイメージが付いてしまっている場合があります。それを払拭するのには、大きなコストと労力がかかります。

また、立地的に集客が難しいなどの理由で経営に失敗していたのであれば、自店舗も同じ状況に陥る可能性は十分にあります。

しっかりと物件の情報を収集しながら選ばないと、損をしてしまう可能性があるので要注意です。

もし明らかに割高である場合には、美容師自身がしっかりと賃料交渉をする必要があります。

そうなると余計に時間がかかってしまいます。  

 

スケルトン物件のメリット・デメリット

スケルトン物件のメリットは、設備や内装が一切ないため、美容師がイメージに合った店舗をデザインし、自由にカスタマイズすることができるという点です。

また、居抜き物件では「サロン・美容室向け」の店舗を探さなければなりませんが、スケルトン物件では、「○○向け」に限定されることがないため、物件の選択肢が格段と広がります。

美容師自身がこだわりのお店を持ちたい、立地にこだわりたい、前のテナントのイメージに縛られたくないと考える方にオススメです。

一方、スケルトン物件は設備が一切設置されていないため、内装や設備は全て美容師が自分で手配しなければならず、開業までの時間や初期費用が大幅にかかってしまいます。

自分のこだわりを実現できるということでもあるため、一概にデメリットと言うことはできませんが、スケルトン物件を選ぶ際には注意が必要です。

ちなみに、スケルトン物件は退去する際には現状回復して元のスケルトン物件の状態に戻す必要があります

 

美容室の物件選びで押さえておくべきこと

Hairdresser is wearing beauty tool on waist

前述で居抜き物件とスケルトン物件のメリット・デメリットについて紹介しました。

次に、美容師が美容室の物件選びで押さえておくべきこととして、最近増えている居抜き物件を購入する際の注意事項を紹介します。

これから物件を探される方は、失敗しないようくれぐれも気をつけて下さいね。

 

居抜き物件には十分注意

美容師が開業する際に、居抜き物件は有用であることはおわかりいただけたかと思います。

ただしいくつかの注意点があるのも事実です。

例えば、既存の造作を引き継ぐためには、造作譲渡料を支払わなければならないケースがあります。この場合、造作が多く価値が高いほど造作譲渡料も高くなるため、物件によってかかる費用も違うことは考慮しなければなりません。

また、前のテナントから店舗を引き継ぐので、店内のレイアウトはある程度決まってしまいます。

若干の改装を施すにしても、構造的な制限を受けることも多々あります。

前のテナントのイメージや評判を引きずる可能性があることも覚えておき、必ず前のテナントの営業していた頃の評判や、なぜ退去に至ったのかを確認しましょう。

 

家賃の安さに飛びつくと…

美容師が開業するのにかかる経費のうち、固定費である家賃はできるだけ抑えたいと思うはず。

しかし、家賃が安いというだけで物件を決めてしまうのは危険です。

使い勝手が悪かったり、不要な設備や不具合などで使えない設備がある場合は、工事をやり直したり購入し直さなければならない場合もあります。

また、建物が老朽化していないかもしっかり確認する必要があります。

家賃が安い物件はとても魅力的ですが、建物や設備に不備がないか、立地に問題ないかなど、あらかじめのチェックはしっかり行いましょう。

 

美容室の物件選びは面倒が多い

ここまで美容師が開業するための物件選びの方法や注意点などを見てきて、「確認することが多くて面倒くさい」「店舗候補を選び出すだけでも時間がかなりかかる」など、ネガティブな印象を受けた方も多いかと思います。

と同時に、物件の立地選びがどれほど重要であり、美容室の経営にどれだけ影響があるのかはおわかりいただけたと思います。

1人で全部こなすのは無理…という方は、実績を積んだ信頼できるサポート会社などを頼ってみてはいかがでしょうか。

好条件の人気物件、良い物件はなかなか個人では借りられないケースも多くあるため、選べる物件の選択肢を増やす意味でも、サポート会社を頼ることは効果的です。

弊社「スタイルデザイナー」では、これらのサポートを実施しております。

 

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