独立開業コラム
- 2022.07.19 美容室フランチャイズオーナーへインタビュー|家族を守りたいと独立を決意「ICH・GO」東浦和店オーナー 青木貴紀さん
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美容師として働いていると、いつかは自分の店を持ちたいと思いますよね。
独立するには、さまざまな方法が考えられますが、その1つにフランチャイズオーナーになるというものがあります。
しかしフランチャイズオーナーをあまりよく思わない美容師さんがいるのも事実。
なぜならフランチャイズのオーナーになると、次のような懸念があるからです。
- ✔しばりがきつそう
- ✔自分の思いどおりにはできない
- ✔好きな商材を選べない
このように考えるオーナーは多いのです。
しかしスタイルデザイナーのフランチャイズは違います。
今回はスタイルデザイナーのサポートをうけて独立をはたした、「ICH・GO」オーナーの青木貴紀さんにお話をうかがってきました。
こちらの記事では、青木さんが独立を決意するきっかけからフランチャイズのオーナーを選択した理由などを紹介します。
ICH・GO東浦和店オーナー 青木貴紀さんの経歴
- ✔いったんは大学に進学したが、美容師への夢をあきらめられず、美容室で働きつつ美容師免許を取得
- ✔3つのサロンで経験を積む
- ✔2009年(24歳):大手美容室へ入社
- ✔2014年(29歳):店長職につく
- ✔2018年(33歳):課長職となる
- ✔2021年3月(36歳):退職
- ✔同年4月より独立開業し、現在に至る
美容室 フランチャイズオーナーへの道のり
青木さんが美容室のフランチャイズオーナーになるまでの道のりは、どのような感じだったのでしょうか。
さっそく聞いていきましょう。
―青木さんは昔から「自分のお店を持ちたい」と考えていらしたんですか?
いいえ、まったく考えていませんでした。
- ✔コロナ禍となり、これからの社会がどう変化していくのかもわからない
- ✔会社が私たち社員を守ってくれる保証はない
そのような不安感があったのです。
しかし、今後ますます社会情勢が悪くなって収入が減ったり、リストラされたりしたときに、すべてをお世話になった会社のせいにしたくない……と思っていました。
たとえ何がおきても自分の人生ですから、自分の責任で妻と3人の子どもを養っていける状態を作っておきたい、と考えたのが独立のきっかけです。
―とても人生を真剣に考えていらっしゃいますね。若いころからいつも前向きでしたか?
こんなふうに考えるようになったのは、妻と知り合ってからです。
それまでの自分は、会社の福利厚生についてすら興味がありませんでした。
「社会保険っていったい何?」というレベルでしたね。
妻は一般的なサラリーマンの家庭で育ったので、福利厚生がしっかりしている企業で働くことが当然の環境だったんです。
その影響もあり、社会保険制度が完備している大手の美容室を選びました。
―前の美容室では店長職や課長職、出世コースで年収もそれなりだったのでは?
前のお店では、研修で講師をまかされるなど、いろいろな経験をさせてもらい、成長できました。
自分のなかでは、確固たる構想があったんです。
30歳までに店長になる、40歳までに部長となって年俸1,000万円を稼げるようになる……と。
とはいえ、役職の目標は達成できたとしても、コロナ禍となりしかも雇われている状態で1,000万円の年俸に届くのは、正直厳しいかな……とも思っていました。
サロンに勤めているからかなわないのだとしたら、自分で稼ぐ以外ありません。
僕は「つねに前向きにチャレンジすること」がモットーで、行動しています。
自分の子どもたちにも父親が目標に向かって努力する姿を見せたくて、独立に挑戦することにしました。
―美容室オーナーとして独立する際には、どのような準備をしましたか?
まずは自分で自分を整理して、人生プランを考えました。
- ✔「なぜ独立したいのか」
- ✔「独立した後、自分はどうなりたいのか」
僕がもっていた独立の目的は、けっして有名になることではありませんでした。
家族を養いながら、生活を維持するのに必要な、年俸1,000万円の目標を達成するためだったんです。
この2つを叶えるために、どうすればいいのかを考えました。
そして独立に関する情報を集め、すでに独立している友人たちからメリットやデメリットを聞いたのです。
僕にとってのデメリットとして大きかったのは、やはり美容師をやりながら自分で経営もしなければならないこと。
これを解消するにはどうすればいいのか、最初はさっぱりわかりませんでした。
そしてネットで調べるうちに、スタイルデザイナーを探しあてたのです。
フランチャイズを選んだ最大の理由とは|経営をサポートしてくれる安心感
―美容室オーナーへの「独立」には、どうしても経営に対する不安があったんですね?
僕が考える独立のデメリットは、忙しいなかでも「経営をしなければならない」ことでした。
スタイルデザイナーのフランチャイズなら、経営を勉強しながら独立開業できる点が、心強かったですね。
当時は、独立したら「利益をちゃんと出せるのか」といった不安感と、実際に「年俸1,000万円を稼げるかもしれない」という期待が入りまじっていました。
―美容室をオープンするまでに苦労したことはなんですか?
たとえ何か不安に感じたことがあっても、そのたびにスタイルデザイナーの担当者が話を聞いてくれたのでとても心強かったですね。
わずらわしいさまざまな手続きを代行してくれたので、自分は営業に専念できました。
ただひとつだけ大変だったのは、人材の採用でしたね。
人件費と売上のバランスを考えつつ、店に適した人材を採用するのが難しかったです。
おかげさまで今は理想通りのスタッフに恵まれています。
条件に合う人をもうあと1人採用したいところですね。
―実際に美容室オーナーとして独立して、何かギャップはありますか?
いざ自分がオーナーになると、それはもうがむしゃらに働けます(笑)。
雇われているときには、6日も連続で働くのは「大変だな~」と感じたものですが、今は6日連続くらい、全然平気です。
ずっと働けます。笑
これは、オーナーとしての責任感なんでしょうか……。
気持ち次第で、何ごとも変わるものなんだなぁと感じました。
―美容室オーナーとして独立に「向いている人」「向いていない人」はどんなタイプですか?
1年後、5年後、10年後、その時々で自分がどうなりたいのかが明確で、人生の目的がしっかりと描けている人は向いていると思います。
独立にかかわらず、何か新しいことを始めるにあたって「前の職場がイヤだから」とか「うまくいっていないから」とか、ネガティブな理由で始める人は絶対に成功しません。
うまくいかないことやイヤなことは、どこにでもありますから。
そんなときでも、目的をしっかりともっている人は、その目的を達成するために改善を繰り返し、マイナスなこともプラスに変えられると思います。
独立に向いている人は、しっかりとした目的をもっていて、人生の計画がしっかりと描けている人ですね。
逆に、現状のイヤな状況から抜け出すためだけに独立を考えている人は向いてないと思います。
―今後の目標を教えてください
- ✔1年目は、まず利益を確保することです。
- ✔2年目は、成長への投資のために2店舗目を展開させ
- ✔3年目で、安定させたいですね。
- ✔4年目には3店舗目を展開して
- ✔5年目以降は、3店舗にまで成長させたいですね。
10年間もたつと時代は急激に変化します。
お客様がもとめる店舗づくりをめざして、15年くらいの年月をかけて長く生き残れる店舗へと成長させるのが目標です。
―これから美容室オーナーとして独立を考えている人にアドバイスをお願いします
- ✔なぜ自分が独立したいのか
- ✔独立した後にどうしたいのか
これらを明確にして、「見える化」することをおすすめします。
スマホのメモ機能や紙のノートでもいいので、自分の目的とプランを文章にして書き起こしておくと、行動にうつしやすくなります。
ちなみに僕は、スマホと紙の両方に書き残していて、今でもそれは続けていますね。
せっかくいいアイデアがうかんでも、メモしないと忘れてしまうものです。
気づいたことをメモに残しておけば、しっかりと実行にうつせます。
美容室オーナーとして独立を成功させる3つのポイント|青木さん流!
最後に青木さんに、美容室のオーナーとして独立を成功させるための3つのポイントをうかがいました。
- ✔独立したい理由と、独立後にしたいことや目的を明確にしておく
- ✔実際に独立した人たちから情報を集め、メリットとデメリットを理解しておく
- ✔自分に足りないものや不安なことを補うために、必要なものが何かを考えておく
4月に独立してからまだ間がないにもかかわらず、うかれることなく、15年も先のことをしっかりと見すえている青木さん。
苦手だとおっしゃっていた経営のことも、そうとう勉強なさっているようです。
青木さんのお話を伺い、成功する方はどんな小さな努力もおしまずに続けられる人なのだとつくづく感じました。
スタイルデザイナーでは、独立を考えている美容師さんからのご相談をお受けしています。
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