独立開業コラム
- 2022.11.18 東京で美容師として独立|【ICH・GO】狛江・祖師ヶ谷大蔵2店舗経営 藤原嘉之オーナーへインタビュー
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東京の世田谷と狛江に2店舗をかまえる藤原オーナー。
美容室経営がむずかしいといわれるこの時代に、東京で2店舗をオープンさせ軌道にのせるのはとても大変そうに思えます。
しかしそれを見事に実現させた裏には、どんな秘話が隠されているのでしょうか。
どちらの店舗も駅からすぐの好立地。
今回は、藤原オーナーがICH・GOを東京に2店舗オープンさせたサクセスストーリーをうかがってきました。
美容師として独立開業する以前の経歴
藤原オーナーが独立するまでの経歴を伺いました。
個人経営の美容室で12年勤務
独立するまでは、大田区の個人経営店で12年ほど働いていた藤原オーナー。
当時のお店は、お客さんの年齢層は幅広く、若い方から高齢の方までいらっしゃったそうです。
カットで4,500円くらい、客単価としては8,000~9,000円程度の、一般的な美容室といった感じのお店でした。
ーー当時のオーナーは60代くらいで、厳しいところもありましたがとてもスタッフ思いで居心地がよかったんです。
そのため、ついつい12年間も働いてしまいました。
お店のスタッフにはすごい方々がいましたので、自分の位置としては3番目くらいでしたね。
独立開業しようと思った時期
そんな居心地のいい美容室で働いていた藤原オーナーですが、居心地はいいものの、30代に入ったころから漠然と独立のことも考え始めたとか。
男性美容師であれば、誰しもが考えることかもしれません。
- ✓「この先自分は歳をとるわけで、このままでいいのだろうか?」
- ✓「若いスタイリストに道を譲らなければならないのでは?」
- ✓「この先は落ちていくだけなのかな?」
こんな不安を抱くようになり、ネットでパラパラと調べるようになったそうです。
ネット検索でスタイルデザイナーと出会う
30歳をすぎたころから、漠然とネット検索を始めた藤原オーナー。
わりとすぐ検索にヒットしたのが、スタイルデザイナーのホームページだったそうです。
そのままの勢いで、相談会へ申込むことに……。
他社のホームページなどを見たものの、実際に足を運んだのはスタイルデザイナーだけだったそうです。
これぞ運命の出会いといっても過言ではありませんね。
個人での出店ではなくICH・GOを選んだ理由
ネット検索でスタイルデザイナーを見つけた藤原オーナーですが、美容室開業としてまず頭に浮かぶのは個人での出店だと思います。
藤原オーナーは、なぜ個人での出店を選ばなかったのでしょうか。
開業資金の問題があり個人ではハードルが高すぎる
その理由として第一にあげられるのは、資金の問題です。
当時の藤原オーナーの貯金は、200万円ちょっとだったそう。
足りない分は融資を受けるにしても、申請方法も不明なうえ、個人ではたして審査が通るかどうかもわかりません。
そうなると、個人で出店は現実的にむずかしくなります。
たとえ個人で出店までこぎつけたとしても、予算的にせいぜい1席か2席の小さなお店です。
藤原オーナーがイメージする店舗のタイプは3~4席を考えていたため、資金面でも個人出店は必然的に厳しかったでしょう。
また個人ではよほど経営をうまくやらないと、すぐに廃業になってしまうのでは、といった懸念もあったようです。
1人美容室よりも人とのつながりを大切にしたい
また藤原オーナーは、1人でやるよりも従業員がいるほうが楽しそうだと感じました。
従業員とともに働くほうが、自分も成長できるし、従業員を成長させることもできると考えた藤原オーナー。
そんな人とのつながりも大切にする藤原オーナーにとっては、スタイルデザイナーでの開業がもっとも理想に近かったようです。
もちろん、どれが100%というものではありませんが、より自分の理想に近い形を選択されたのですね。
ICH・GOは指名や予約制でない|ゼロからのスタート
ICH・GOは一般的な美容室と違い、指名制でも予約制でもありません。
このあたりはどのように感じたのでしょうか……。
藤原オーナーは、12年間働いてきた美容室に対してとても恩を感じており、そのため当時のお客様はひとりも連れてこなかったそうです。
ICH・GOの特長としては、非常に立地のよい物件で出店できたり、集客ノウハウもあります。
そのため、お客様をしっかりと集められるので、以前のお店から連れてくる必要はまったくありません。
スタイルデザイナーのノウハウにより、そのしくみが確立されているのです。
自分のお店をオープンする際には、まさにゼロからのスタートを決めていた藤原オーナーの、男気や器の広さ、さらには義理堅さが垣間見られました。
ICH・GOの指名や予約制でないシステムは、まったく不安材料にはならなかったようですね。
少ない資金でもフランチャイズなら希望の店が持てる
当時200万円の独立資金で、さらに3~4席数の店舗を開業するには、スタイルデザイナーのフランチャイズのほうが、自分の希望するお店がもてると感じた藤原オーナー。
ICH・GOは6席ほどの小さめのお店が基本であり、藤原オーナーの希望とも近く、自己資金の条件でも出店が可能でした。
従業員とともに、切磋琢磨し成長していける環境が、フランチャイズなら実現できると感じたそうです。
※なお今現在は、最低でも250~300万円程度の自己資金が必要となります。
スタイルデザイナーで出店を決めた理由
スタイルデザイナーの相談会に足を運んだ藤原オーナーは、独立に向けてますます気持ちが傾いたようです。
担当者とともに、すでにICH・GOの経営をしているオーナーの元へお店の見学に訪れました。
そのオーナーは、「スタッフは家族と同じくらい大切な存在なんですよ」と、話してくれたそうです。
それを聞いた藤原オーナーは、とても感動しました。
スタッフさんのことを家族同様大切に思えるなんて、すごくしっかりとした考えをもっているのだと……。
そして、こんなすてきなオーナーがいるスタイルデザイナーなら、自分も経営者として、また人としても、さらに成長できるかもしれないと感じたそうです。
そんな思いもあり、藤原オーナーはスタイルデザイナーでの出店を決めました。
独立準備の流れ
独立開業を決意し、スタイルデザイナーの相談会に参加した藤原オーナーは、すぐにスタイルデザイナーの担当者と連絡先を交換します。
そして、よい物件が出たら連絡をもらうことにしたそうです。
物件探しはスタイルデザイナーとともに
実際に1店舗目である狛江店の物件に決まるまでは、2年くらいかかりました。
しかしスタイルデザイナーは、かなり立地のよい物件を紹介してくれます。
狛江店は、駅からすぐで、しかも市役所の前という立地のよさ。
はじめて見たときから、ピンときたそうです。
開業前に心配していたこととは
ーーオープン直前までスタッフが決まらなかったことです。
でも最終的には、本当にギリギリでスタッフも決まり、無事にオープンできてほっとしました。
それと、今後は自分よりも歳上のスタッフを雇うこともあると思うと、歳下の自分がちゃんといえるのかも心配でしたね。
36歳で1店舗目をオープン|独立後
いよいよ2016年8月に、ICH・GO狛江店をオープンしました。
藤原オーナーは、その時36歳。
若きオーナーの誕生です。
スタイルデザイナーの集客ノウハウと実践力でスタートダッシュ
ーースタイルデザイナーのサロンカウンセラーは、本当に一生懸命やってくれて感謝しています。
告知や宣伝も、他ではできないようなことをやってもらえました。
たとえば次のような集客方法です。
- ✅バスのアナウンス
- ✅駅の広告
- ✅チラシ配り
とくにマンションのチラシ配りなどは、スタイルデザイナーのスタッフが休日をつかってやってくれました。
スタイルデザイナーは、それぞれの店舗にあわせた最適な集客方法を提案してくれて、実現させてくれるので助かります。
これらの集客ノウハウとそれを実現できたことで、オープン当初からお客様がたくさんきてくださいました。
スタートダッシュがすごかったんです。
開業後に大変だったこと
ーーICH・GOでは、お客様ひとりにかける時間をスピーディーにこなす必要がありますが、ぼくも含め従業員がそれに慣れるまで少し大変でしたね。
従業員さんには「知恵と行動」とよくいうのですが、「考えながら行動してください」とお願いしています。
速さばかりを求めて雑になってはいけませんから、効率よくまわすことを心がけました。
また、経営者としてスタッフを雇うことになると、やはり大変なことはあります。
それぞれの考え方や価値観もみな違いますから、それを統括するのが大変ですね。
あとは、スタイルデザイナーの集客サポートのおかげで、たくさんのお客様に来ていただけたことはうれしかったのですが、スタッフが足りないときには対応しきれず大変なこともありました。
この先もスタッフ不足のままだったらと思うと、とても不安でしたね。
そんなときでも、求人の担当者がアドバイスやサポートをしてくれたので、とても心強かったです。
スタッフが無事に入ってくれたことはもちろんですが、求人のノウハウなども教えてもらえたこともうれしかったですね。
つらいときでも、サロンカウンセラーが心の支えになってくれているので乗り越えられます。
これが個人でやっていたら、挫折していたかもしれません。
開業してよかったこと
ーーお客様が定期的に来店してくださること。地域の皆様に愛されるお店になっていることです。
またスタイルデザイナーで開業したことによって、定期的に開催されるオーナー会で、経営の勉強ができたり最新の情報が入手できたりします。
個人では情報収集の方法もわかりませんし、正しい情報かどうかの判断もできません。
オーナー会では美容室の経営知識も教えてもらえるので、スタイルデザイナーは経営者として成長できる場でもあります。
この物件での出店はどうでしたか?
ーーお店の広さはちょうどよかったと思っています。
あまりせまいところだと、コロナになり密とか換気の点で大変だったかなと思いますので。
そして何より駅から近いところもいいですよね。
おかげさまで狛江にある美容室の中でも、トップクラスの集客をほこっていると思います。
43歳で2店舗目をオープン|今後の店舗展開
藤原オーナーは1店舗目をオープンしてから7年後、2021年11月に43歳で2店舗目をオープンしました。
2店舗目オープンから1年経過したところですが、今の段階で積極的に3店舗目オープンをねらっているというわけではなさそうです。
もちろん3店舗目を持つことも視野には入れているそうですが、そこには縁やタイミングも必要なこと。
無理に押し進めてもうまくいくとはかぎりません。
とくに美容室をオープンさせるためには、さまざまな条件の合致が必要です。
- ✅よい物件との出会い
- ✅ICH・GOにするのか他のブランドにするのか
- ✅納得できる場所
- ✅タイミング
藤原オーナーの中で、トータルで「これだ!」と思ったときに3店舗目オープンとなるのではないでしょうか。
独立開業が成功した秘訣とは
藤原オーナーはお店の成功について、自分ひとりの力ではないといいます。
成功の秘訣には、以下の3要素があったからこそだと……。
- ✅自分
- ✅スタッフ
- ✅スタイルデザイナー
藤原オーナーはこう語ります。
「経験は蓄積でしかない」
たとえばスタッフにしてもやめていくスタッフは必ずいます。
そのときは「もっと何かできたのでは……」と思い悩んでしまうものですが、その経験を次につなげる…、それにより対処法をアップデートしているのです。
スタイルデザイナーの社長の言葉が心に残っているという藤原オーナー。
”人間の心を育てないとスタッフの心も育てられない”
結局は、人は失敗の繰り返しで成長するわけなので、苦労はしたほうがいいということ。
藤原オーナーとスタッフと、スタイルデザイナーとまさに三位一体が、独立成功のカギとなっているのですね。
幅広い年齢層のスタッフに雇用の場を
藤原オーナーのもとで働くスタッフは幅広い年齢層で、70代の方も現役で活躍されているそうです。
藤原オーナーは、やはり歳を重ねても働いていたほうがいい、という考え方。
高齢となった美容師にとっても、雇用の場が設けられているというのはありがたいことです。
最後に将来の夢を教えてください
最後に藤原オーナーの将来の夢を伺いました。
「次は3店舗目にチャレンジもしてみたい」と、目を輝かせる藤原オーナー。
とかく自分の美容室をもつ目的として、「ひとりでやりたいから」と考える人も多いのですが、藤原オーナーは違います。
藤原オーナーは、従業員を家族だと思って接しているそうです。
つねに人とのつながりを大切にし、失敗も次への糧へと変えられる、これにより日々オーナー自身もまわりのスタッフもステップアップがはかれるのではないでしょうか。
1店舗目の物件が見つかるまでにも2年ほどを要した藤原オーナーです。
これからも、スタイルデザイナーとともに、夢の実現に向けて藤原オーナーらしく一歩ずつ確実に歩んで行かれることと思います。
熱く語る藤原オーナーからは、深いお話がたくさん伺えました。
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