独立開業コラム
- 2022.12.20 美容室の経営に失敗しないコツ|「IGH・GO」野上店 塩野智弘オーナーへインタビュー
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今回は、ICH・GO野上店の塩野智弘オーナーにお話をうかがいました。
ICH・GO野上店は、東京都青梅市野上にある商業施設の一角に位置しています。買い物のついでにも気軽に立ち寄れる雰囲気の、すてきなお店です。
ICH・GOの中でも、独自の経営スタイルにより繁盛店として実績をあげている野上店。
塩野オーナーは、スタッフを巻き込みながら店舗経営を成功に導いています。
さっそく、その秘訣を聞いていきましょう。
塩野オーナー|美容室独立開業以前の経歴
塩野オーナーが独立をはたしたのは、今からちょうど4年前。
現在は、ICH・GOを1店舗経営されています。
開業前に働いていたサロンの特長
独立前は、20坪程度の広さに6人ほどのスタッフがいる店舗で、14年くらい社員として働いていました。
当時の客単価は1万円程度で、どちらかといえば高級路線の美容室。
スタッフは全員が社員で、塩野オーナーは店長の右腕としてがんばっていたそうです。
いずれはそのお店を……、などという話もあったそうですが、結局は自身で独立開業をめざすことになりました。
独立しようと思ったのはいつごろから?
美容師になったときから、いつかは自分の店をもちたいと思っていたと語る塩野オーナー。
開業するなら、以前勤めていたような、デザイン系の美容室がいいとイメージしていたそうです。
ICH・GOで出店しようと決めた理由
独立を考えたときに、以前勤めていたような比較的高級路線の美容室をイメージしていた塩野オーナーですが、なぜファミリーサロンであるICH・GOでの出店を決めたのでしょうか。
個人で美容室を独立開業して経営する不安要素
塩野オーナーには、個人で独立開業することに次のような不安がありました。
- ✅ どうやってお店を持てばいいのかわからない
- ✅ いったい何をどうすればいいのかすらわからない
- ✅ 開業に必要な手続きや届け出などもわからない
とにかく、お店を開業させるまでの手順もやり方も何もわからなかったそうです。
これは当然といえます。
美容師は美容の技術に関してはプロですが、経営や開業方法について学んでいる美容師はそうそういないからです。
ICH・GOで出店の決め手【1】リスクが少ない
まずICH・GOはフランチャイズなので、すでに成功した実績のあるノウハウを使えることで、経営に失敗するリスクが少ないと感じました。
さらに店舗のデザインや内装の設備、物件にかかわる費用も本部が負担してくれるため、資金の面でも個人で大きな借金をすることなく、経営が始められると思いました。
ICH・GOで出店の決め手【2】開業しながら経営が学べる
開業や経営に関する知識のなかった塩野オーナーが、ICH・GOでの開業を決めた2番めの理由は……。
ICH・GOで出店すれば、経営者としてサロン運営をおこないながら、経営をしっかり学んでいける点も決め手になりました。
ICH・GOで出店の決め手【3】ステップアップできる魅力
そして決め手の3つ目として、ICH・GOで出店すればステップアップができるところに強くひかれたようです。
- まずは、ICH・GOで出店をする
- 経営の基礎を学ぶ
- 他のブランド店舗へステップアップする
このようにICH・GOであれば、開業までこぎつけることはもちろんですが、その後もリスクは最小限に経営を学びつつ、将来自分の理想とするサロンへステップアップができる魅力も決め手になりました。
客単価の違いに対する不安は?
塩野オーナーは、ICH・GOで独立する以前は客単価1万円程度の美容室で働いていたわけですが、そこからリーズナブルな価格帯のICH・GOへ転身することには抵抗がありそうな気がします。
そのあたりはどう感じたのでしょうか。
塩野オーナーは少なからず抵抗を感じたものの、ICH・GOでステップアップできるメリットのほうがはるかに大きいと思い、ICH・GOに決めたそうです。
また、いざICH・GOで始めてみたら、塩野オーナーは「値段ではない」と感じたとのこと。
金額ではなく、いかにお客様に喜んでいただけるかが重要なことなので、値段が安いことは問題ではなくなったようです。
むしろ安い値段で高い技術力を提供するので、お客様は喜んでくださり、満足度につながっていると思います。
それは、当然ですよね。
他の美容室なら1万円するところが、ICH・GO野上店ならばリーズナブルな料金できれいになれるのですから。
お客様目線で見れば、そんなにうれしいことはありません。
そして喜んでもらえること自体が、美容師としてのモチベーションにつながるのです。
塩野オーナーは、ICH・GOで経営を学び、将来的には指名制の客単価が高めの店舗経営も視野に入れています。
美容室の開業・経営に失敗しないコツ|個人でなくフランチャイズを選択
塩野オーナーは、スタイルデザイナーで経営を学びながら独立開業ができるシステムに魅力を感じて、スタイルデザイナーでの開業を決めたわけですが、個人での出店はまったく考えなかったのでしょうか。
そのあたりをうかがったところ、塩野オーナーからは「あまり考えなかった」という返事がありました。
以前は漠然と、自分のお店を持とうと考えていましたが、いざ出店となるとそもそも個人では出店自体が何から取り組めばいいのかもわかりません。
そんなときに、スタイルデザイナーのフランチャイズなら独立開業のノウハウが確立しているので、経営サポートが受けられると思ったそうです。
そのため塩野オーナーのなかには、個人での出店という選択肢はほぼ頭になかったようですね。
スタイルデザイナー以外も比較検討しましたか?
独立を考えたときにネット検索をして、スタイルデザイナーを知ったという塩野オーナー。
他にもたくさんの会社を比較検討したのでしょうか?
塩野オーナーは、検索で上がってきたところは、ざっとネット上でチェックはしたそうですが、実際に足を運んだのはスタイルデザイナーだけだったそうです。
独立に向けて準備したこと
出店の準備はスタイルデザイナーからのサポートを受けながら進めたため、とくに問題もなくとてもスムーズにできました。
必要な書類や届け出も、担当者からその都度教えてもらいながらスムーズに進められたようです。
スタイルデザイナーなら独立開業前の心配も払拭
それまで経営はしたことがない状態だったので、独立開業前は心配でした。しかしスタイルデザイナーの説明を聞いて、さまざまな不安は払拭されたそうです。
スタイルデザイナーで独立開業ならではの安心材料は、以下のとおりでした。
- ✅ リスクが少ない
- ✅ まじめに、普通に今までの美容をやっていればつぶれる心配も少ない
塩野オーナーはこのように感じ、安心してスタイルデザイナーでの開業に踏み切りました。
2018年いよいよ1店舗目オープン!
塩野オーナーは2018年11月に、ICH・GO野上店をオープンさせます。塩野オーナーが45歳の時に、初出店となりました。
ここからは、独立後についてうかがっていきます。
商業施設での出店について
商業施設内でスーパーのとなりでもある好条件の店舗では、個人の出店はむずかしいでしょう。目の前は広い駐車場です。
この周辺は皆さん車を使われるので、駐車場も無料ですし、スーパーの行き帰りに立ち寄ってくれるお客様も多いと思います。
このような好条件での物件で出店できたことは、ひとえにスタイルデザイナーだからこそだと感じています。
独立前のサロンとICH・GO|サロンワークの違い
塩野オーナーが以前働いていた美容室は、客単価が1万円ほどのお店でした。それに対して、ICH・GOは比較的リーズナブルな価格設定です。
よほどやり方を変えないとやっていけないように感じますが、意外にも塩野オーナーはそれほど大きな違いを感じなかったといいます。
とはいえ、最初のうちはやはり戸惑いもあったそう。
以前のお店では、自分のお客様をそれぞれのお客様にあわせた接客方法で、うまく管理していました。
しかしICH・GOは指名制ではないため、同じお客さんを次回も自分が担当するとはかぎりません。
このあたりに、少しだけやりづらさを感じたようです。
塩野オーナーのサロンワークの回し方とは
単価がリーズナブルなサロンでは、サロンワークをなるべく早く回そうとすることで、お客様とのコミュニケーションなども簡素になりがちです。
しかし塩野オーナーは1万円のときとそれほど接客方法は変えずに、1人ひとりのお客様を大切にされているそうです。ICH・GOは指名制ではないけれど、以前と同じ接客をしているのだとか。
少し驚きですね。
しかし、塩野オーナーはこう続けます。
予約制のときのほうが、逆にあせっていたような気もしますね。
次のお客様が予約時間になれば来てしまうので、なんとか時間内に終わらせなければならず、そのあたりがプレッシャーになることもあるのです。
しかしICH・GOは予約制ではないので、時間を気にしすぎることはありません。テンポよく施術しながらも、目の前のお客様を大切にできるのだと……。
ICH・GO野上店独自の経営スタイル
このあたりは、他のICH・GOとは少し違う経営スタイルなんですね。
じつに発想の転換により、成功しているよい例といえます。
リーズナブルな価格で、1万円の接客をしてもらえれば、お客様も満足しないわけがありません。それがリピートでの来店につながる秘訣なのですね。
スタッフとのコミュニケーションを良好にたもつコツ
塩野オーナーは、スタッフに対してあまり細かいことをあれこれといわずに、大事なところだけさらっと伝えることを心がけているそうです。
それ以外は、ある程度それぞれのスタッフにまかせているそう。
意外にも、雇われているときのほうが、他のスタッフや後輩などにストレートに物ごとをいっていたという塩野オーナー。
自分が経営者になってからは、もっと大きな目でスタッフを見守るようになったそうです。
そのおかげか、スタッフはのびのびと、そして積極的に自ら動いてくれているような気がします。
あまりうるさく言わないほうが、逆にうまくいくのではないでしょうか。もちろん、注意すべきところはきちんと伝えます。
スタッフのモチベーションアップで儲かるしくみづくり戦略
ICH・GO野上店は、店販にも力を入れている店舗です。
そしてそれらの利益を、惜しみなくスタッフへ還元している塩野オーナー。
それがスタッフの次へのやる気やモチベーションにつながり、スタッフ自らが店販を意識するようになります。そうして、自然と売れるしくみができあがってきたそうです。
- 売れる
↓ - スタッフへ還元
↓ - スタッフのモチベーションアップ
↓ - 店販もっとがんばろう!
↓ - スタッフ全員で盛り上がる
↓ - また売れる
この好循環が生まれるのですね。
フランチャイズなので、他の店舗と切磋琢磨できる環境も功を奏しています。
ICH・GO野上店の強み
このようにICH・GO野上店は、オーナー自らがお客様とのコミュニケーションを大切にしており、それが、スタッフの立ち居ふるまいなどにもしっかりとあらわれています。
さらにスピードも早いというところが、総合的にお客様の満足度につながっているのでしょう。
また塩野オーナーの強みは、スタッフを巻き込む力。
決して強制するのではなく、自然とスタッフみんなが同じ方向へ向かっていくようにできるところがICH・GO野上店の強さです。
そして塩野オーナーの日々の細やかな配慮もあります。
塩野オーナーは、自分のお客様ではないお客様にも声かけをするなどを心がけているそう。
そのことによって、お客様との信頼関係も構築されて、リピーターになってもらえたり商品を買ってもらえたりと、経営にプラスの効果になっています。
これらもひとえに、塩野オーナーのお人柄やコミュニケーション能力の高さの賜といえるでしょう。
実際に開業して大変だったことは?
最初のうちはスタッフがなかなか集まらなかったことが、一番大変でした。
スタッフ不足で休みがとれないことも
ICH・GO野上店は、席数が6席ある店舗ですが、スタイリストが1名しかいないときもあり、オーナー自身が休まずお店に出ていました。
このとき、塩野オーナーは無我夢中にやっていたそうですが、それでも苦ではなかったといいます。
塩野オーナーが、美容師の仕事が好きなことがうかがえますね。
お店はその後、無事にスタッフも入り、半年ほどで軌道にのってきたそう。
その後は売上も右肩上がりになりました。
大変なとき、スタイルデザイナーのサポートはどうでしたか?
スタッフ不足のときも、本部が求人のサポートをしてくれたのが助かったといいます。
本部もすごく心配をしてくれて、「絶対大丈夫だから」と励ましてくれました。
この励ましの言葉があっただけでも非常に心強かったと語る塩野オーナー。
もしもひとりで独立開業していたら、誰も相談相手がいないので、一緒に考えてくれる本部はとても頼もしかったようです。
スタイルデザイナーで開業してよかった点
なんといっても、細やかなサポート体制がしっかりしているところです。
美容師として技術者の仕事はしてきましたが、他のことは勉強して来なかったので、そのあたりの細やかなサポートが助かります。
あとは担当者がさまざまな提案をしてくれるところも、助かってますね。
たとえば新しいトリートメントが発売されたなど、最新の情報がたくさんもらえるところです。
スタイルデザイナーのサロンカウンセラーのサポート力
塩野オーナーは、サロンカウンセラーのサポート力に頼りがいを感じています。
- ✅ 力になってくれる
- ✅ アドバイスがもらえる
- ✅ 絶対的な味方になってくれる
- ✅ 相談しやすい
- ✅ ひとりじゃない安心感
- ✅ 心強さ
「売上が下がった」「人間関係がたまにギクシャクする」そんなときには、ひとりで抱え込まずに相談できる相手がいるのは、とても心強いことです。
そしてサロンカウンセラーは、他のお店もたくさん見ています。
成功事例もそうでないお店も見てきており、経験値が高いのです。
もしも自分の店で何かあっても、スタイルデザイナーではもうすでに経験ずみ。
そのため、解決に向けてのアドバイスには説得力があり、適切に解決へと導いてくれるところが非常に頼もしいのです。
サロンカウンセラーが見る塩野オーナー|成功の秘訣
数々のオーナーや現場を見てきたスタイルデザイナーのサロンカウンセラーにも、お話をうかがってみました。
塩野オーナーのよさは、素直なところです。
何ごとも否定から入るのではなく、まずは「やってみよう」というチャレンジ精神。
スタイルデザイナーからのアドバイスも、素直に受け入れ、ちゃんと実行されるそうです。
また、目先の利益や儲けにこだわらず、スタッフに最大限還元するところも、成功の秘訣だと感じました。
たとえばICH・GO野上店は、店販の売上がトップクラスで、モデル店舗となっています。オーナーが自分の利益をギリギリまでけずってでも、スタッフに還元することで、スタッフのモチベーションはおのずと上がります。
がんばったことが報われると思うと、また次もスタッフはがんばってくれますよね。
このしくみづくりができれば、自然と売れるようになるのです。
目先の利益に流されずにこれができるのは、すごいなと感じました。
雇われている時と経営者になってから大きく変わったこと
雇われているころは、売上やお客さんのことなど自分のことだけを考えていればよかったです。
しかし今は、もっと広い範囲で物ごとを見ないといけません。技術だけではなく、スタッフが気持ちよく働けているかな? など視野が広くなりました。
最後に将来の夢を教えてください
もう1店舗か2店舗は持ちたいです。最終的には、3店舗が目標ですね。
まずはICH・GOで経営の基本を学び、将来的にはステップアップをして、もう少し高単価や指名制のお店にもチャレンジしたいです。
雇用する側の経営者は当然ですが、雇用される側ではありません。
そこには大きな違いがあります。スタッフの生活を守ってあげられるのが、経営者の醍醐味だと思っています。
今後もお店を増やして、またご縁があって新しいスタッフと出会い「いいお店にめぐりあえた」といってもらえたら、そんなにうれしいことはありません。
そしてスタッフ皆、生活も豊かになってもらえるよう、店舗拡大を目指しています。
そう語る塩野オーナーは、スタッフ思いの頼もしい経営者の風格を感じました。
そして塩野オーナーを見守るスタイルデザイナーにも、絶対的な信頼と愛が感じられました。
スタイルデザイナーでは、独立を考えている美容師さんからのご相談をお受けしています。
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