独立開業コラム

2025.11.26 【美容師の独立】10坪小規模サロン開業で叶えたお客様との理想の時間

ONTOEN.Hairオーナー 鳥巣邦之さん

ロンドンで技術を磨き、国内外の有名サロンで活躍してきた鳥巣邦之さん。「お客様一人ひとりと、もっと深く向き合いたい」。その純粋な想いを胸に、激戦区の学芸大学に10坪のサロン「ONTOEN.Hair」を開業しました。

輝かしいキャリアを持つ彼でさえ、独立への道には資金計画や物件探しといった、多くの美容師が直面する現実的な壁が立ちはだかります。その一つひとつの壁を二人三脚で乗り越えるパートナーとなったのが、独立開業支援サービス「スタイルデザイナー」でした。

技術や想いだけでは越えられないハードルを、鳥巣さんはどのように乗り越えたのか。独立までのリアルな道のりと、開業後の今について詳しく伺います。

 

原点は「美容室嫌い」。ロンドンで磨いた一流の技術

ー美容師を目指した、最初のきっかけを教えてください。

実は、もともと美容室に行くのがあまり好きではなかったのが始まりです。当時は美容室に行くのが嫌で、いつしか自分で髪を切るようになっていました。

その経験を通じて、「自分と同じように、美容室に行くことに苦手意識を持っている方でも、心からリラックスできる特別な場所を作りたい」想いが強くなりました。それが、この道を志した最初のきっかけです。

 

ーこれまでのご経歴と、海外でのご経験についてお聞かせいただけますか?

長崎の美容学校を卒業後、一度は東京に出たものの挫折を経験しました。それでも夢を諦めきれずにいたなか、当時働いていたサロンで転機が訪れます。

海外経験豊富なスタッフから「留学してみたら?」と背中を押されたことをきっかけに、単身ロンドンへ渡ることを決意。世界的なブランドサロンのアカデミーの門を叩いて、幸運にも首席で卒業できました。

そのまま現地のサロンで4年間、国籍も髪質も異なる多くのお客様を担当し、世界レベルの技術と感性を学べたのは、自分にとって大きな財産です。

 

ONTOEN.Hair①

 

大手サロンでの葛藤と、信頼の「ご縁」で決めたスタイルデザイナー

ー独立を具体的に考え始めたのは、どのようなきっかけでしたか?

大手サロンで働いていると、どうしても組織としての方針が出てきます。例えば、自分が本当によいと思っているわけではない商品をおすすめしなければならなかったり、時間に追われてお客様一人ひとりとじっくり向き合えなかったり…。

そういった日々の積み重ねのなかで、「もっと自分のこだわりを詰め込み、お客様に心から満足していただけるサービスを提供したい」想いが、日に日に強くなっていきました。その想いを実現させるための選択肢として、「独立」が現実味を帯びてきたのです。

 

ーなぜ、パートナーとしてスタイルデザイナーを選ばれたのですか?

ほかの支援サービスをいろいろ比較検討したわけではないんです。以前勤めていたサロンの店長から、スタイルデザイナーを紹介してもらったのですが、僕にとっては、その「信頼できる人からの紹介」というご縁が何よりも大きな決め手でした。

加えて、自分にできないことは専門家にお願いするのが一番早いし確実だと思ったんです。なので、迷わずスタイルデザイナーに相談することを決めました。

 

10ヶ月の物件探し。スタイルデザイナーと乗り越えた「開業の壁」

ー独立準備で、特に大変だったのはどのようなことでしたか?

まず自己資金として300万円を貯める、という明確な目標を立てました。融資を受けるための最低ラインだと考えていたからです。

ただ、それ以上に大きな壁として立ちはだかったのが物件探しでした。希望していた学芸大学エリアは人気が高く、条件に合う物件が本当に出てこなくて…。

最終的には空くのを待つことになり、結局探し始めてから10ヶ月かかりました。その間は、融資を受けるための事業計画書をどう書けばいいのか、専門知識がない自分一人では手も足も出ず、焦りを感じる日々でした。

 

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ースタイルデザイナーのサポートで特に助かったことは何ですか?

感覚的には、「自分一人ではどうにもならない部分」をすべてサポートしてもらった感じですね。難航していた物件探しに粘り強く付き合ってもらえたことや、融資獲得に向けた事業計画の作成を全面的に協力してもらえました。

そして、内装業者さんとの打ち合わせに同席してこちらの想いを伝えてもらえたことも、とても感謝しています。

そのすべてが本当に助かりました。スタイルデザイナーの伴走があったからこそ、サロンワークに集中しながら、安心して準備を進められたのだと思います。

 

「毎日が楽しい」理想の実現と、開業後も続くスタイルデザイナーの手厚いサポート

ー独立されて、最も「良かった」と感じる変化は何ですか?

何よりも「毎日が楽しい」ですね。自分でやりたくて始めたことなので、大変でも悲観的にはならず、苦労だとは感じません。お客様一人ひとりと、時間を気にせずしっかり向き合える理想の環境になりました。

以前いたサロンのお客様も約8割が今も変わらず通ってくださるのは、本当にありがたいことですし、それが私のやってきたことへの答えのようで、何よりの自信につながっています。

自分が心からよいと思った商品だけを厳選し、お客様の髪質や肌質に合わせて最高のサービスを提供できることにも、大きなやりがいを感じます。

これまで以上に会話も増え、お客様のライフスタイルまで含めてご提案できるような、深い信頼関係を築けていると実感する毎日です。

 

ー開業後のサロン運営において、スタイルデザイナーのサポートは続いていますか?

そうですね、開業して終わりではないのが本当に心強い点です。スタイルデザイナーが主催するオーナー同士の定例会議が定期的にあって、そこに参加しています。

個人経営は「これで合っているのか」と不安になる瞬間もあり、どうしても孤独になりがちです。だからこそ、そういった場でほかのサロンの成功事例を聞けたり、業界の最新トレンドを共有できたりするのは、本当に貴重な機会ですね。

一人では得られない生きた情報は、次の施策を考えるうえでの大きなヒントです。「自分一人じゃない」と思えるだけで大きな支えになりますね。悩みがあればすぐに相談もできますし、この継続的なサポートが、日々のサロン運営の大きな安心材料になっています。

 

ONTOEN.Hair②

 

開業後の新たな壁と、コミュニティで得る「次の一手」

ー現在、経営者として感じている課題はありますか?

お店が移転したことで、これまでのお客様との関係性をより深め、変わらずご満足いただくための工夫はもちろん大切です。

それと同時に、新たなお客様に「ONTOEN.Hair」のこだわりを知っていただくための、新しい集客活動も重要だと感じています。

この両輪のバランスをどう取っていくかが、現在の課題ですね。現状に満足せず、常によりよいサービスとお店づくりを模索しています。

 

ーその課題解決に、スタイルデザイナーの継続支援はどのように役立っていますか?

先ほどお話ししたオーナーコミュニティの存在が大きいですね。自分一人で試行錯誤するのではなく、ほかのオーナーさんが実践して成功した事例や、最近の売上傾向についてリアルな情報を聞けるのが本当にありがたいです。

「どんなメニュー構成が今のお客様に響いているか」といった具体的な話が聞けるので、それがそのまま「次の一手」のヒントになります。

一人で悩まずに済みますし、同じ立場の仲間と情報交換できるこの環境は、安心して挑戦するための大きな後ろ盾になっています。

 

経験者が語る「悩むより行動」。プロに頼るのが近道

ー最後に、独立を漠然と考えている美容師さんへメッセージをお願いします。

「悩むより、まず行動する」だと思います。私もそうでしたが、独立を考え始めると、まず資金面の不安が一番大きいのではないでしょうか。考えれば考えるほど、やるべきことの多さに圧倒されてしまうかもしれません。

でも、忘れないでほしいのは、それらすべてを一人でやる必要はないということです。専門的な手続きや知識が必要な部分は、プロに頼ることで独立へのハードルをぐっと下げられますし、何より自分は本来の仕事であるスタイリストに集中できます。

一人ですべてを抱え込まず、まずはスタイルデザイナーのような専門家に「こんなことを考えている」と話してみる。その小さな一歩が、景色を大きく変え、理想の実現につながるはずです。

 

ONTOEN.Hair③

 

現状維持はゴールではない。サロンと自身の未来図

ー今後のサロンの展望や、ご自身の夢を教えてください。

今の店でお客様にとってのベストを常に追求し、自分自身の技術もお客様が心からリラックスできる空間づくりも、まだまだ進化させ続けていきたいです。

現状に満足せず、もっと新しい、もっとよいものがあるはずだと常に考え、それをどうお客様に還元できるかを模索する。まずこのお店で提供できる価値を最大化させることが、今の明確な目標です。

目標が達成できたとき、その先には、自分が理想とする小規模サロンをもう一店舗展開することも視野に入れています。ただ大きくするのではなく、お客様一人ひとりとの「ご縁」を大切にできる、温かい場所をもう一つ増やしたい。そう考えています。

 

まとめ:想いを形にした、専門家との二人三脚

「美容室が嫌い」だった原点から、常にお客様の気持ちに寄り添い続けてきた鳥巣さん。その純粋な想いと、人との「ご縁」を大切にする誠実な姿勢が、独立という夢を力強く後押ししていました。しかし、想いだけでは乗り越えられないのが、資金計画や物件探しといった専門知識の壁です。

今回の取材で、独立の夢を実現するには、不安な道のりを二人三脚で支えてくれるパートナーの存在がいかに重要であったかが明らかになりました。「自分は美容師としてのクリエイティブな仕事に集中し、それ以外はプロに任せる」。鳥巣さんのこの選択は、独立を考える多くの美容師が抱える不安を解消する、一つの答えといえるでしょう。

もし今、漠然とした不安で立ち止まっているのであれば、まずはあなたの想いを専門家に話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

【店舗情報】
ONTOEN.Hair(オントエンヘアー)
住所:〒152-0004 東京都目黒区鷹番3-9-11 Passage Court TAKABAN101
電話番号:03-6303-1839
営業時間:10:00~20:00
定休日:火曜日
最寄駅:東急東横線 学芸大学駅 徒歩3分